児島県鹿児島市を拠点とする株式会社リペアテックは、県内全域でトンネル補修工事・橋梁補修工事を専門に手がける土木工事会社です。
鹿児島県は火山灰土や塩害といった地域特性により、インフラの劣化が他県より進行しやすい環境にあり、専門的な補修技術を持つ技術者の需要が高まっています。
しかし、全国的な建設業界の人材不足の波は鹿児島県にも深刻な影響を与えており、特にトンネル・橋梁補修の専門技術者の確保が困難な状況となっています。

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深刻な高齢化と若年層離れによる人材減少
鹿児島県の土木工事業界における技術者不足の最大要因は、建設業界全体の構造的な人材減少にあります。
国土交通省の調査によると、建設業就業者数は1997年の685万人をピークに減少を続け、2022年には479万人まで減少しています。
この約30%の減少は、鹿児島県内のトンネル・橋梁補修工事を担う土木作業員の確保にも深刻な影響を与えています。
建設業界全体の年齢構成の問題
建設業界の年齢構成は極めて不健全な状態となっています。
厚生労働省の統計データが示すとおり、建設業就業者のうち55歳以上が36.7%を占める一方、29歳以下の若年層はわずか11.7%にとどまっています。
これは全産業と比較しても突出して高い高齢化率です。
この年齢構成により、今後10年間で大量のベテラン技術者が定年退職を迎える一方、それを補う若年層の入職が圧倒的に不足している状況が明確となっています。
鹿児島県における若年層の県外流出
鹿児島県では全国的な建設業界の人材不足に加え、若年層の県外流出という地域固有の課題があります。
高等教育機関卒業後に県外の大都市圏へ就職する若者が多く、地元の土木工事業界への新卒入職者確保が困難となっています。
特にトンネル工事や橋梁補修工事といった専門性の高い分野では、技術習得に時間を要するため、長期的な育成を前提とした若手人材の確保が不可欠ですが、人材の県外流出により育成基盤そのものが脆弱化しています。
専門技術と資格要件の高いハードル
トンネル・橋梁補修工事は一般的な土木工事とは異なり、極めて高度な専門知識と技術力が要求される分野です。
国土交通省のデータでも明らかなとおり、建設技術者数は37万人と横ばいで推移している一方、求められる技術レベルは年々高度化しており、鹿児島市をはじめとする県内各地で専門技術者の需給ギャップが拡大しています。
トンネル補修工事に必要な専門知識
トンネル補修工事では、構造力学・地盤工学・コンクリート工学といった複数の専門分野にわたる知識が必要です。
特に鹿児島県内では、桜島の火山灰土による地質特性やシラス台地での施工技術など、地域固有の専門知識が求められます。
さらに、NATM工法やシールド工法といった最新の施工技術に加え、既存トンネルの診断・評価技術も習得する必要があり、一人前の技術者育成には5年以上の期間を要するのが実情です。
鹿児島県の土木工事では、一般的な技術に加えて地域特性を理解した施工技術が不可欠です。
シラス台地での掘削技術、塩害対策、火山灰による特殊な地盤条件への対応など、他県では習得できない専門性が求められています。
橋梁補修工事の高度な技術力要求
橋梁補修工事では、既存構造物の劣化診断から補強設計、施工管理まで一貫した技術力が必要です。
鹿児島県内の橋梁では、海岸部での塩害や火山性ガスによる劣化が深刻で、これらに対応する特殊な補修技術が求められています。
これらの資格取得・技術習得には相当な期間と投資が必要であり、多くの建設会社が技術者育成の負担の重さに直面しているのが現状です。
鹿児島県特有の地域課題と労働環境
鹿児島県内でトンネル・橋梁補修技術者が不足している第三の理由は、地域特有の課題と労働環境の厳しさにあります。
全国の建設業界で共通する働き方の問題に加え、鹿児島県独自の自然環境や地理的条件が技術者確保をより困難にしています。
火山灰・塩害などの厳しい自然環境
鹿児島県は桜島を始めとする活火山の影響により、工事現場では常に火山灰による視界不良や機械への影響といった特殊な条件下での作業が求められます。
また、県内各地の海岸部では塩害による構造物の劣化が他県より激しく、より高頻度での補修作業が必要となります。
これらの厳しい作業環境は、土木作業員の身体的・精神的負担を増大させ、他地域への転職や早期退職の要因となっています。
労働時間と待遇面での課題
厚生労働省の調査によると、建設業の年間総労働時間は2,084時間で全産業平均を68時間上回り、年間出勤日数も12日多い状況です。
2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用されましたが、週休2日制の実施率は31.4%にとどまっており、働き方改革が道半ばの状況です。
株式会社リペアテックでは、技術者の働きやすい環境づくりに取り組んでいます。
適切な工期設定、安全管理の徹底、資格取得支援制度などにより、長期的に安心して働ける職場環境の提供を心がけています。
これらの労働環境の問題は、特に若年層の建設業界離れを加速させており、鹿児島市をはじめとする県内の土木工事現場では、経験豊富な技術者の確保がますます困難になっています。
技術者不足解消に向けた取り組み
鹿児島県内のトンネル・橋梁補修技術者不足は、高齢化による人材減少、専門技術の高度化、地域特有の厳しい労働環境という3つの要因が複合的に作用した結果です。
この深刻な課題に対し、業界全体では働き方改革の推進、ICT技術の導入による生産性向上、資格取得支援制度の充実などの取り組みが進められています。
株式会社リペアテックでも、地域の重要なインフラを支える技術者の育成と定着に向け、継続的な改善努力を行っています。
今後も鹿児島県の安全で強靭な社会基盤整備を担う技術者の確保・育成に積極的に取り組み、地域社会への貢献を続けてまいります。






